いつか の あいだ

日々のこと 旅のこと 舞台のはなし おもうままに気のままに

手紙からみた人生

 

子どもの頃

将来の夢がたくさんあった

 

あれにもこれにも

なりたかったわたしは

小説家にもなりたかった

 

図書委員をしたり

本に没頭して

読みながら下校することもあった

 

今でも小説が好きで

年間100冊読破を目指している

 

と言いつつ

月2〜5冊止まりで

100冊達成する年は当分来なそう

 

そんなわたしが

久しぶりに素晴らしい作品に出逢った

 

『十二人の手紙』井上ひさし

 

f:id:itsukanoaida:20181007212810j:plain


戯曲家としてあまりにも有名な彼の作品を

なぜ今まで読んでこなかったのだろうかと後悔

 

どれもただの手紙じゃない

物語は必ずストレートには終わらないのだが

その裏切り方がまたいい

読み進めるうち今度はどうくるのかと楽しみになっていた

 

哀しみが漂う人生たちだった

ラストのプロローグを読んで

短編全てが集まり

十二人の手紙という作品になったようなまとまりを感じ

思わず唸ってしまった

 

べた褒めしてしまったが

12作品もあればもちろん好みも出る

わたしは『鍵』

という作品が好きだった

終わり方が素敵

 

さて

ここまで書いて

今日はペンを置くことにする

 

 

という

これが1980年

この作品に多かったペンを使った文の締め

 

現代は便利なものが多すぎる

久しぶりに手紙を書きたくなった

さあだれに書こう

 

 

さて

ここまで書いて

今日はパソコンを閉じることにする