手紙からみた人生
子どもの頃
将来の夢がたくさんあった
あれにもこれにも
なりたかったわたしは
小説家にもなりたかった
図書委員をしたり
本に没頭して
読みながら下校することもあった
今でも小説が好きで
年間100冊読破を目指している
と言いつつ
月2〜5冊止まりで
100冊達成する年は当分来なそう
そんなわたしが
久しぶりに素晴らしい作品に出逢った
『十二人の手紙』井上ひさし作
戯曲家としてあまりにも有名な彼の作品を
なぜ今まで読んでこなかったのだろうかと後悔
どれもただの手紙じゃない
物語は必ずストレートには終わらないのだが
その裏切り方がまたいい
読み進めるうち今度はどうくるのかと楽しみになっていた
哀しみが漂う人生たちだった
ラストのプロローグを読んで
短編全てが集まり
十二人の手紙という作品になったようなまとまりを感じ
思わず唸ってしまった
と
べた褒めしてしまったが
12作品もあればもちろん好みも出る
わたしは『鍵』
という作品が好きだった
終わり方が素敵
さて
ここまで書いて
今日はペンを置くことにする
という
これが1980年
この作品に多かったペンを使った文の締め
現代は便利なものが多すぎる
久しぶりに手紙を書きたくなった
さあだれに書こう
さて
ここまで書いて
今日はパソコンを閉じることにする