いつか の あいだ

日々のこと 旅のこと 舞台のはなし おもうままに気のままに

未来は私たちの中にある

 

随分とご無沙汰しておりましたが

書きたいことがあったので

ブログを久しぶりに

 

3月31日

約9ヶ月ぶりに帰国し

変わってしまった世界とともに

6月の舞台も延期になり

今後の生き方を模索していたころ

 

以前お世話になった

『海賊のように飲む会』さんの

緊急公演のお誘いをいただき

 

あれよあれよと

短い中で

コロナ禍という

演劇の真価が問われるような現状で

 

もがきながらも

無事に全8公演を終えることが出来てから2週間

 

日付変わって本日

『未来は犬小屋の中にある(仮)』

ようやく本当の終演を迎えることができました

 

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稽古から本番までもマスクをしながら

気軽に楽しく会話をすることはできず

食べものを分けることにも気を遣い

 

そんな中で

モリエールという劇場で

有名人が出るような公演で

クラスターが発生したとのニュースがあって

 

キャンセルも増えた

行けないという反応も増えた

私たちもより一層気が抜けない状況になり

観に来てくださる方々への負担も増えた

 

1/3になってしまった客席

2m以上の観客席との距離

マスクをしての上演

 

そして個人的には

1年ぶりとなる舞台復帰

 

不安もあった初日

あったかい笑い声が響く中

ものすごく楽しくて

 

初めてカーテンコールで泣きそうになった

 

初日を迎えられたこと

この状況の中

こんなにもあたたかく私たちを包み込んでくれた

観客のみなさま

スタッフのみなさま

共に闘った役者たち

全てに対する感謝が溢れて

絶対この公演を最後までやり抜く

 

そんな決意で千秋楽まで駆け抜けることができました

 

今回の成功は

全員のコロナへの勝利だったと思う

 

そしてやっぱり

生きていくために

演劇は必要だと実感した

やるのも観るのも、私にとって

 

ものすごい大変だった、正直

辛いことだって、そりゃあった

自分の足りなさも、もちろん感じた

 

でも、ものすごく楽しくて

こんなにも、幸せだった

 

今回の役は

『魔性の女』という

初めての役所で

試行錯誤が絶えない分

すごく楽しくて

 

私の中で井草タタミは

英莉には姉や母のような雑さ

稲葉にはトレンディドラマ女優

木滑にはスナックのママ

 

男には自分を使い分けるけど

いざという時には友情を選ぶ

女友達から信頼されるアネゴ肌な女性

でした

 

さあ

あなたにはどう見えたでしょうか

私は彼女を生き抜くことができていたでしょうか

 

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ダンスは

上手くはないけど大好きで

細かい動きは苦手だけど

全身を使って踊るのは得意で

 

今回は全身でたくさん踊ることができ

アドレナリンが漲る日々でした

 

舞台でこんなに踊ったのは初めてで

それも含めて幸せだったなあ

 

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触れ合うことのできない

この時代の新しい気合入れ

『ディスタンス円陣』

 

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心はちゃんと交わっていた

 

だけど次は

がっつりと、しっかりと

温度を感じる距離感で

円陣が組みたい

 

そう、次こそは

満席の劇場で

マスクのない世界で

またひとつになれることを願って

 

コロナ対策へのご理解ご協力

そしてご来場いただいたみなさま

ご来場できなくても、応援してくれたみなさま

誠に、誠に、誠に

ありがとうございました!!

 

井草タタミ役 / つくし

 

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